Aeroplan 完全ガイド:特典航空券チャート・ストップオーバー・Sweet Spots
Aeroplan(エアロプラン)はAir Canada(エア・カナダ)のマイレージプログラムです。
Air Canadaだけでなく、ANA、EVA Air、Singapore Airlines、THAIなど多数のStar Alliance加盟航空会社の特典航空券を予約できるため、日本から海外へマイルで旅行する場合にも非常に使いやすいプログラムです。
Aeroplanの特典航空券で重要なのは、**出発地と最終目的地のゾーン、実際の飛行距離、距離帯(Distance Band)**の3つです。
さらに国際線では、片道につき+5,000 Aeroplan Pointsで1回のストップオーバーを追加できます。
この仕組みを理解すると、単純に「東京から○○まで何ポイント」と覚えるのではなく、距離帯の残りを利用して日本やアジアでもさまざまなSweet Spotを組み立てられるようになります。
✈️ Aeroplanとは?
| 項目 | Aeroplan |
|---|---|
| 運営航空会社 | Air Canada |
| アライアンス | Star Alliance |
| ポイント | Aeroplan Points |
| 提携航空会社の必要ポイント | ゾーン+実際の飛行距離 |
| ゾーン | North America / Atlantic / Pacific / South America |
| ストップオーバー | 片道につき最大1回 |
| ストップオーバー追加料金 | +5,000 Points |
| 最長ストップオーバー | 45日 |
| 提携航空会社予約手数料 | CAD 39 / 1枚 |
| 最大区間数 | 片方向6区間 |
Aeroplanの魅力は、Air Canada便だけではありません。
Star Allianceを中心とした豊富な提携航空会社を利用できるため、日本在住者にとっても実用性の高いマイレージプログラムです。
特に覚えておきたいのは、
特典航空券チャート × 距離帯 × ストップオーバー
という3つの仕組みです。
この3つを組み合わせることが、AeroplanのSweet Spotを探す基本になります。

💳 Aeroplan Pointsの貯め方
Aeroplanは、アメリカの主要なクレジットカードポイントから移行できるのが大きなメリットです。
| ポイントプログラム | Aeroplanへの移行比率 |
|---|---|
| American Express Membership Rewards | 1:1 |
| Chase Ultimate Rewards | 1:1 |
| Capital One Miles | 1:1 |
| Marriott Bonvoy | 3:1 |
特にAmerican Express Membership Rewards、Chase Ultimate Rewards、Capital One Milesは、基本的に1:1でAeroplanへ移行できます。
Marriott BonvoyからもAeroplanへ移行可能です。
基本比率は、
3 Marriott Bonvoy Points → 1 Aeroplan Point
です。
ただし、Aeroplanを利用するからといって、事前に大量のポイントを移行しておく必要はありません。
おすすめは、
銀行ポイントのまま保有 → 特典航空券の空席を確認 → 必要なポイントだけAeroplanへ移行 → 発券
という順番です。
これならAeroplanで希望する特典航空券の空席が見つからなかった場合でも、別のマイレージプログラムへポイントを移行できます。
🤝 Aeroplanの提携航空会社
AeroplanではStar Alliance加盟航空会社に加えて、複数の独自提携航空会社も利用できます。
ただし、2026年現在はすべての航空会社が同じ方法で必要ポイント数を計算するわけではありません。
大きく分けると、
固定チャートの提携航空会社
と
Starting at方式の航空会社
があります。
| 種類 | 主な航空会社 | 必要ポイント |
|---|---|---|
| Air Canada | Air Canada | Starting at |
| Select Partners | United、Emirates、flydubai、Etihadなど | Starting at |
| その他の提携航空会社 | ANA、EVA Air、Singapore Airlines、THAI、Lufthansaなど | 固定チャート |
2026年のSelect Partnersには、United Airlines、Emirates、flydubai、Etihad Airways、Canadian North、Calm Air、Bearskin Airlines、Provincial Airlines(PAL)などが含まれます。
そのため、距離から必要ポイントを正確に計算してSweet Spotを探す場合は、基本的に固定チャートが適用される提携航空会社を中心に考えるのが分かりやすいです。
日本発着では特に、
ANA / EVA Air / Singapore Airlines / THAI
などが重要な選択肢になります。
🌎 Aeroplanの4つのゾーン
Aeroplanでは世界を4つのゾーンに分けています。
出発地と最終目的地がどのゾーンに属するかによって、使用する特典航空券チャートが決まります。
| Aeroplan Zone | 主な地域 |
|---|---|
| North America | カナダ・アメリカ・メキシコ・カリブ海地域 |
| Atlantic | ヨーロッパ・アフリカ・中東・インド |
| Pacific | アジア・オーストラリア・ニュージーランド |
| South America | 南米 |
日本は当然、
Pacific Zone
です。
ここで注意したいのがインドです。
地理的にはアジアですが、Aeroplanではインドは、
Atlantic Zone
に分類されています。
そのため、
日本 → インド
や
東南アジア → インド
はWithin Pacificではなく、
Pacific ↔ Atlantic
の特典航空券チャートを使用します。
Aeroplanの必要ポイントを計算するときは、まず出発地と最終目的地のゾーンを確認するのが最初のステップです。
📊 2026 Aeroplan 提携航空会社 特典航空券チャート
以下は2026年6月1日以降の、固定チャートが適用される提携航空会社の必要ポイント数です。
すべて片道の必要ポイント数です。
North America ↔ Pacific
アメリカ・カナダから日本を含むアジア、オーストラリア、ニュージーランドへ向かう場合に使用します。
| 実際の飛行距離 | Economy | Business | First |
|---|---|---|---|
| 0–5,000 miles | 32.5K | 55K | 90K |
| 5,001–7,500 | 50K | 85K | 120K |
| 7,501–11,000 | 65K | 102.5K | 140K |
| 11,001+ | 70K | 115K | 150K |
日本から見て特に面白いのが、
5,001~7,500 miles
です。
アメリカ西海岸から東京まで飛び、東京でストップオーバーしてから別のアジア都市へ向かっても、実際の飛行距離合計を7,500 miles以内に抑えられるルートがあります。
固定チャートのBusiness Classなら、
85K + 5K Stopover = 90K Aeroplan Points
です。
この仕組みは別記事のAeroplan アメリカ-アジア Sweet Spotsで詳しく検証します。
Within Pacific
日本在住者にとって最も重要なのがこのチャートです。
| 実際の飛行距離 | Economy | Business | First |
|---|---|---|---|
| 0–1,000 miles | 8K | 20K | 25K |
| 1,001–2,000 | 15K | 30K | 50K |
| 2,001–5,000 | 30K | 52.5K | 60K |
| 5,001–7,000 | 35K | 72.5K | 80K |
| 7,001+ | 50K | 85K | 130K |
特に重要な境界は、
1,000 / 2,000 / 5,000 miles
です。
そしてAeroplanはストップオーバーを使わなくても、1,000 miles以下の短距離特典航空券そのものが強いプログラムです。
固定チャートの提携航空会社なら、
Economy:8K
Business:20K
から発券できます。
日本・台湾・香港など東アジアの短距離路線では、この最初の距離帯が非常に使いやすくなっています。
North America ↔ Atlantic
北米からヨーロッパ、中東、アフリカ、インドへ向かう場合に使用します。
| 実際の飛行距離 | Economy | Business | First |
|---|---|---|---|
| 0–4,000 miles | 32.5K | 60K | 90K |
| 4,001–6,000 | 42.5K | 75K | 120K |
| 6,001–8,000 | 60K | 90K | 150K |
| 8,001+ | 75K | 110K | 165K |
Within Atlantic
Atlantic Zoneにはヨーロッパだけでなく、中東・アフリカ・インドも含まれています。
| 実際の飛行距離 | Economy | Business | First |
|---|---|---|---|
| 0–1,000 miles | 7.5K | 12.5K | 25K |
| 1,001–2,000 | 15K | 22.5K | 40K |
| 2,001–4,000 | 30K | 40K | 75K |
| 4,001–6,000 | 42.5K | 70K | 100K |
| 6,001+ | 50K | 95K | 130K |
ヨーロッパ、中東、アフリカ、インドという非常に広い範囲が同じAtlantic Zoneに含まれているのが特徴です。
Pacific ↔ Atlantic
日本を含むアジアから、ヨーロッパ・中東・アフリカ・インドへ向かう場合に使用します。
| 実際の飛行距離 | Economy | Business | First |
|---|---|---|---|
| 0–2,500 miles | 25K | 47.5K | 55K |
| 2,501–5,000 | 40K | 75K | 95K |
| 5,001–7,000 | 60K | 92.5K | 120K |
| 7,001+ | 75K | 130K | 150K |
これは単純な「アジア-ヨーロッパ」チャートではありません。
インドもAtlantic Zoneなので、
東南アジア ↔ インド
などもPacific ↔ Atlanticとして計算されます。
🧮 Aeroplan特典航空券の必要ポイントはどう決まる?
Aeroplanの固定チャートを使った提携航空会社の特典航空券は、基本的に次の順番で考えます。
① 出発地のゾーンを確認
↓
② 最終目的地のゾーンを確認
↓
③ 使用する特典航空券チャートを決定
↓
④ 全区間の実際の飛行距離を合計
↓
⑤ 該当する距離帯を確認
ストップオーバーを追加する場合は、さらに、
+5,000 Aeroplan Points
です。
ここで非常に重要なのが、
出発地から最終目的地までの直線距離だけで計算するわけではない
という点です。
例えば、
A → B → C
なら、
A→B + B→C
が実際の飛行距離になります。
さらに乗り継ぎが増えて、
A → B → D → C
となれば、
A→B + B→D + D→C
です。
つまり、乗り継ぎを増やすほど距離を消費します。
同じ出発地と最終目的地でも、遠回りするルートでは次の距離帯に入ってしまい、必要ポイント数が増えることがあります。
AeroplanのSweet Spotを探すうえで、この考え方は非常に重要です。
⭐ Aeroplanのストップオーバールール
Aeroplanでは国際線の特典航空券に、片道につき1回のストップオーバーを追加できます。
必要なのは、
+5,000 Aeroplan Points
だけです。
| ルール | 内容 |
|---|---|
| 片方向のストップオーバー | 最大1回 |
| 往復 | 往路1回+復路1回まで |
| ストップオーバー | 24時間超 |
| 最長滞在 | 45日 |
| 必要ポイント | +5,000 Points |
| カナダ・アメリカ | ストップオーバー不可 |
| ストップオーバー地点でのOpen Jaw | 不可 |
| 最大区間数 | 片方向6区間 |
| ルート制限 | 一部の迂回ルートは発券できない場合があり、最終的にはAeroplanの検索結果で確認 |
例えば、
A → B[5日間ストップオーバー]→ C
という旅程なら、条件を満たせば、
通常の特典航空券 + 5,000 Aeroplan Points
でBに滞在できます。
ただし、A→BとB→Cの両方に特典航空券の空席があっても、必ず1枚のストップオーバー付き特典航空券として組み合わせられるとは限りません。
そのため、まず特典航空券チャートと実際の飛行距離から候補ルートを探し、最後にAir Canadaの検索システムで実際に発券できるか確認するのが確実です。
⭐ Aeroplan Sweet Spotsの探し方
AeroplanのSweet Spotには、大きく2種類あります。
① 短距離の安い距離帯をそのまま利用する
② ストップオーバーを使って、同じ距離帯の残り距離を最大限利用する
1,000 miles以下はそれだけでSweet Spot
Within Pacificでは、実際の飛行距離が1,000 miles以下なら、
| クラス | 必要ポイント |
|---|---|
| Economy | 8K |
| Business | 20K |
| First | 25K |
です。
ストップオーバーを使わなくても、1,000 miles以下の短距離特典航空券そのものがAeroplanの強みです。
日本・台湾・香港など、東アジアの短距離路線では特に使いやすい距離帯です。
さらにAeroplanでは、ここに+5,000 Pointsでストップオーバーを組み合わせることもできます。
距離帯を「マイル予算」として考える
例えばBusiness Classのある距離帯の上限が、
5,000 miles
だったとします。
最初の区間ですでに、
3,500 miles
使っているなら、
5,000 − 3,500 = 1,500 miles
が、次の距離帯へ上がらずに使える残り距離です。
つまりAeroplanでは、
できるだけ長いフライトを探す
のではなく、
次の距離帯へ入らない範囲で、残っている距離を最大限利用する
という考え方ができます。
ただし、距離帯に収まっていても、そのルートをAeroplanが必ず認めるとは限りません。
最後はAir Canadaの検索システムで実際に旅程を組めるか確認します。
Within Pacificの実例
例えば、
OKA → TPE[ストップオーバー]→ HKG
というルートです。
全区間の実際の飛行距離を合計しても、Within Pacificの最初の距離帯に収まります。
そのためBusiness Classなら、
20K + 5K Stopover = 25K Aeroplan Points
です。
もし2区間を別々に発券すると、
20K + 20K = 40K
必要です。
ストップオーバーを利用すれば、
25K
なので、
15K Aeroplan Points節約
できます。
Aeroplanの1,000 miles以下の距離帯が強い理由が分かりやすい例です。
アメリカ発アジアでも同じ考え方
この方法は短距離だけではありません。
例えばアメリカ西海岸から日本までの最初の区間が約、
5,500 miles
だったとします。
North America ↔ Pacificの7,500-mile距離帯に収めるなら、
7,500 − 5,500 = 約2,000 miles
が残っています。
つまり、
アメリカ西海岸 → 日本[ストップオーバー]→ 別のアジア都市
というルートも候補になります。
ただし、北米-日本間のBusiness Classは特典航空券の空席が非常に限られるため、常に利用できるSweet Spotというより、空席が見つかったときに狙える上級者向けの使い方です。
基本的な探し方は、
ゾーンを確認 → 特典航空券チャートを選択 → 実際の飛行距離を計算 → 距離帯を確認 → 残り距離を計算 → ストップオーバー追加 → Aeroplanで実際に検索
です。
具体的な日本・アジア路線は、別記事のAeroplan Asia Sweet Spotsで詳しくまとめます。
🔍 Aeroplan特典航空券の検索・発券方法
Aeroplanの特典航空券はAir Canada公式サイトから検索・発券できます。
| Step | 内容 |
|---|---|
| 1 | 出発地と最終目的地のゾーンを確認 |
| 2 | 使用する特典航空券チャートを決定 |
| 3 | 全区間の実際の飛行距離を計算 |
| 4 | 該当する距離帯を確認 |
| 5 | 提携航空会社の特典航空券の空席を検索 |
| 6 | ストップオーバー都市と滞在日数を設定 |
| 7 | Aeroplanで旅程全体を組めるか確認 |
| 8 | 各区間の搭乗クラスを確認 |
| 9 | 必要ポイント+現金負担を確認 |
| 10 | 発券 |
A→Bに特典航空券の空席があり、B→Cにも空席があったとしても、
A→B→Cを1枚のストップオーバー付き特典航空券として必ず発券できるとは限りません。
そのため、
特典航空券チャートと距離から候補ルートを探す → Aeroplanで旅程全体を実際に検索する
という順番が実用的です。
混合クラスに注意
検索結果に、
Business Class – Mixed Cabin
と表示されることがあります。
この場合は必ず各区間の搭乗クラスを確認してください。
例えば、
短距離区間:Business Class
長距離区間:Economy Class
でも、検索結果上はBusiness Classを含む旅程として表示されることがあります。
特に長距離路線では、どの区間がBusiness Classなのかを確認してから発券することが重要です。
💰 Aeroplan特典航空券の手数料
Aeroplanでは必要ポイントとは別に現金負担が発生する場合があります。
| 項目 | 費用・ルール |
|---|---|
| 提携航空会社予約手数料 | CAD 39 / 1枚 |
| ストップオーバー | +5,000 Aeroplan Points |
| コンタクトセンター発券 | CAD 30 |
| 税金・第三者費用 | 旅程によって異なる |
提携航空会社予約手数料は、基本的に1区間ごとではなく1枚の航空券ごとです。
例えば、
A → B → C
と複数の提携航空会社便を組み合わせても、1枚の特典航空券として発券されれば、各区間ごとにCAD 39が加算されるわけではありません。
そのため、複数区間を1枚の特典航空券として組み合わせるメリットは、必要ポイントだけではありません。
🔄 Aeroplan特典航空券は変更・キャンセルできる?
Aeroplanの特典航空券は変更・キャンセルできますが、条件や手数料は予約時に選択するFare Optionによって異なります。
必要ポイントが少ないタイプでは変更・キャンセル手数料が設定されている一方、より柔軟なFare Optionでは条件が緩和される場合があります。
そのため予約時は、
一番少ないポイント数
だけを見るのではなく、
追加ポイントを払って柔軟性を確保する価値があるか
も確認しましょう。
予定が変わる可能性が高い旅行なら、必要ポイントが多少増えても柔軟なFare Optionを選ぶメリットがあります。
⏳ Aeroplan Pointsに有効期限はある?
Aeroplanの通常ルールでは、アカウントに18か月間対象となる利用実績がない場合、ポイントが失効します。
ただし、2026年現在はポイント失効が一時停止されています。
2026年11月29日までは、本来失効するポイントも失効しません。
通常の失効ルールは2026年11月30日から再開予定です。
通常時は、18か月以内にAeroplan Pointsを獲得・利用するなど対象となるアクティビティがあれば、有効期限を維持できます。
ただし、American Express Membership RewardsやChase Ultimate Rewards、Capital One MilesなどからAeroplanを利用する場合は、
特典航空券の空席が見つかるまでポイントを移行しない
のが最もシンプルです。
一度Aeroplanへ移行したポイントは、基本的に元のクレジットカードポイントへ戻すことはできません。
🏁 Aeroplanは使う価値がある?
Aeroplanの魅力は、単に「○○線が安い」という1つのSweet Spotではありません。
重要なのは、
ゾーン × 距離帯 × 提携航空会社 × +5Kストップオーバー
という仕組みそのものです。
特に日本から利用する場合、Within Pacificの、
0–1,000 miles:Economy 8K / Business 20K
は、それだけでも非常に使いやすい距離帯です。
さらにストップオーバーを組み合わせれば、同じ距離帯の「余っている距離」を使って、もう1都市を追加できる場合があります。
アメリカから日本・アジアへ向かう場合も、North America ↔ Pacificの距離帯を利用して、
アメリカ → 日本でストップオーバー → アジア
というルートを組み立てられる可能性があります。
Aeroplanを使いこなす基本は、
ゾーンを確認 → 特典航空券チャートを選択 → 実際の飛行距離を計算 → 距離帯を確認 → 残り距離を計算 → ストップオーバー追加 → Aeroplanで実際に検索





