IHG One Rewards 完全ガイド|会員ステータス・ポイント・Milestone Rewards・ラウンジ特典
IHG One Rewardsは、InterContinental、Regent、Six Senses、Kimpton、Hotel Indigo、Crowne Plaza、Holiday Innなど、IHG Hotels & Resortsのホテルで利用できるロイヤルティプログラムです。
IHG One Rewardsを理解するうえで特に重要なのが、Elite StatusとMilestone Rewardsは別の仕組みだという点です。
Platinum EliteやDiamond Eliteでは、ボーナスポイントや客室アップグレードなどの特典を利用できます。
一方、**Annual Lounge Membership(年間ラウンジメンバーシップ)やConfirmable Suite Upgrade(確約可能なスイートアップグレード)**といった特徴的な特典は、主に年間宿泊実績に応じたMilestone Rewardsから獲得します。
そのため、IHG One Rewardsは単純に「Diamond Eliteを目指せばすべての特典が付く」というプログラムではありません。
特にクラブラウンジを重視する場合は、40泊が非常に重要な基準になります。
IHG One Rewardsとは?
IHG One Rewardsは、IHG Hotels & Resortsが提供する無料のホテルロイヤルティプログラムです。
対象ホテルへの宿泊でIHG One Rewards Pointsを獲得できるほか、年間の宿泊数や対象ポイントに応じてElite Statusを取得できます。
IHGの特徴は、Elite Statusとは別にMilestone Rewardsが用意されていることです。
| システム | 主な役割 |
|---|---|
| Elite Status | ClubからDiamondまでの会員ランクとステータス特典 |
| Milestone Rewards | 年間の対象宿泊数に応じて追加特典を獲得 |
この違いは非常に重要です。
たとえば、IHG One Rewardsの最上位ステータスであるDiamond Eliteを取得しても、Annual Lounge Membershipが自動的に付与されるわけではありません。
ラウンジ利用を目的とする場合は、Elite StatusだけではなくMilestone Rewardsを見る必要があります。

IHG Hotels & Resortsのブランド
IHGはラグジュアリーホテルからビジネスホテル、長期滞在型ホテルまで、幅広いブランドを展開しています。

IHG One Rewardsに入会
IHG One Rewardsは無料で登録できます。
登録後は対象ホテルへの宿泊でPointsや対象宿泊数を積み上げ、Elite StatusやMilestone Rewardsを目指せます。
IHG One Rewards Elite Status
IHG One Rewardsには5段階の会員ランクがあります。
| ステータス | 達成条件 | ボーナスポイント |
|---|---|---|
| Club Member | 無料入会 | — |
| Silver Elite | 10泊 | +20% |
| Gold Elite | 20泊 / 40,000対象ポイント | +40% |
| Platinum Elite | 40泊 / 60,000対象ポイント | +60% |
| Diamond Elite | 70泊 / 120,000対象ポイント | +100% |
Gold Elite以上では、年間の対象宿泊数または対象ポイントのいずれかでステータスを取得できます。
Platinum Elite
Platinum Eliteの通常の達成条件は、
年間40泊または60,000対象ポイント
です。
主な特典には、
- 60%のボーナスポイント
- 空室状況に応じた客室アップグレード
- Welcome Amenity
- Reward Night Discount
- 空室状況に応じたEarly Check-In
などがあります。
ただし、ここでも注意したいのが、
Platinum Elite=40泊達成
とは限らない点です。
海外発行のIHG提携クレジットカードなど、宿泊実績以外の方法でPlatinum Eliteを取得できる場合があります。
しかし、ステータスだけを取得しても、40泊のMilestone Rewardsを自動的に獲得できるわけではありません。
Diamond Elite
Diamond EliteはIHG One Rewardsの最上位ステータスです。
通常の達成条件は、
年間70泊または120,000対象ポイント
です。
主な特典には、
- 100%のボーナスポイント
- 空室状況に応じた客室アップグレード
- Diamond専用サポート
- Welcome Amenity
- Welcome Amenityとして2名分の無料朝食を選択可能
などがあります。
特に無料朝食は、Platinum EliteとDiamond Eliteの実用面で大きな違いのひとつです。
ただし、
Diamond Eliteでもクラブラウンジアクセスは自動付帯しません。
IHGでラウンジアクセスを重視する場合は、次のMilestone Rewardsが重要になります。
Milestone Rewards
IHG One Rewardsでは、年間20泊からMilestone Rewardsがスタートします。
その後は100泊まで、基本的に10泊ごとに追加特典を獲得できます。
| 年間対象宿泊数 | 選択できる主な特典 |
|---|---|
| 20泊 | 5,000 Points / 2 F&B Rewards / 1 Confirmable Suite Upgrade |
| 30泊 | 5,000 Points / 2 F&B Rewards |
| 40泊 | 2つ選択:10,000 Points / 5 F&B Rewards / 1 Confirmable Suite Upgrade / Annual Lounge Membership |
| 50泊 | 10,000 Points / 5 F&B Rewards |
| 60泊 | 10,000 Points / 5 F&B Rewards |
| 70泊 | 2つ選択:10,000 Points / 5 F&B Rewards / 2 Confirmable Suite Upgrades / Annual Lounge Membership |
| 80泊 | 10,000 Points / 5 F&B Rewards |
| 90泊 | 10,000 Points / 5 F&B Rewards |
| 100泊 | 10,000 Points / 5 F&B Rewards |
なかでも重要なのが40泊と70泊です。
この2つのMilestoneでは特典を2つ選択でき、Annual Lounge Membershipも選択肢に入ります。
Annual Lounge Membership
IHGでクラブラウンジを利用したい場合、特に注目したいのが年間40泊です。
40泊のMilestone Rewardsでは、選択肢のひとつとして、
Annual Lounge Membership
を選べます。
対象となるIHGホテルにClub Loungeがある場合、規定に基づいて会員本人と同伴者1名がラウンジを利用できます。
ここで重要なのがDiamond Eliteとの違いです。
| 達成条件 | Annual Lounge Membership |
|---|---|
| Platinum Elite | ❌ 自動付帯なし |
| Diamond Elite | ❌ 自動付帯なし |
| 年間40泊 | ✅ Milestone Rewardとして選択可能 |
| 年間70泊 | ✅ 再び選択可能 |
つまり、ラウンジアクセスだけを目的にするのであれば、
Diamond Eliteより先に40泊が重要な目標になる
というIHG独特の仕組みになっています。
👉 IHG Annual Lounge Membership
Diamond EliteとAnnual Lounge Membershipの違い
IHGでは、この2つを分けて考えるとプログラムが理解しやすくなります。
| 特典 | Diamond Elite | Annual Lounge Membership |
|---|---|---|
| Bonus Points | +100% | — |
| 無料朝食 | Welcome Amenityとして選択可能 | ラウンジ側の提供内容による |
| 客室アップグレード | 空室状況による | — |
| Club Lounge | 自動付帯なし | 対象ホテルで利用可能 |
| 主な取得条件 | 70泊 / 120K対象ポイント | 40泊 / 70泊Milestone |
つまり、
Diamond Elite=朝食
40泊Milestone=ラウンジ
と整理すると、IHGの仕組みがかなり分かりやすくなります。
Confirmable Suite Upgrade
Milestone Rewardsでもうひとつ注目したいのが、
Confirmable Suite Upgrade
です。
通常のElite Statusによるアップグレードはチェックイン時の空室状況に左右されますが、Confirmable Suite Upgradeでは対象となる客室へのアップグレードを事前に確定できます。
1回のConfirmable Suite Upgradeは、対象となる最大5泊の滞在に利用できます。
対象となるReward Nightでも利用できるため、ポイント宿泊と組み合わせることも可能です。
ただし、Club Floorの客室へアップグレードされた場合でも、それだけでClub Lounge利用権が付くわけではありません。
ラウンジ利用権とSuite Upgradeは別の特典として考える必要があります。
👉 IHG Confirmable Suite Upgrade
IHG One Rewards Pointsの貯め方
IHG Pointsを貯める基本的な方法は、IHG Hotels & Resortsへの宿泊です。
多くの対象ブランドでは、
US$1=10 Base Points
が基本となります。
さらにElite Statusに応じてボーナスポイントが加算されます。
| ステータス | Elite Bonus |
|---|---|
| Club | — |
| Silver | +20% |
| Gold | +40% |
| Platinum | +60% |
| Diamond | +100% |
たとえば通常US$1=10 Pointsを獲得できるホテルでDiamond Eliteとして宿泊した場合、
10 Base Points + 10 Diamond Bonus Points = US$1あたり20 Points
となります。
このほか、IHGが実施するポイントキャンペーンを組み合わせることで、さらに多くのPointsを獲得できる場合があります。
クレジットカードポイントからIHGへの移行
日本では、この部分がMarriott BonvoyやHilton Honorsとは大きく異なります。
日本発行のAmerican Express Membership RewardsからIHG One Rewardsへ直接ポイントを移行することはできません。
日本のAmerican Express Membership Rewardsでは、ホテル系の移行先としてMarriott Bonvoy、Hilton Honors、ALL Accorなどがありますが、IHG One Rewardsは直接の移行先に含まれていません。
そのため、日本でIHG Pointsを貯める場合は、基本的にIHGホテルへの宿泊やIHG関連のポイント獲得手段が中心になります。
一方、米国では以下のポイントプログラムからIHGへ直接移行できます。
| 市場 | ポイントプログラム | IHGへの移行比率 |
|---|---|---|
| 🇺🇸 米国 | Chase Ultimate Rewards | 1,000 → 1,000 Points |
| 🇺🇸 米国 | Bilt Rewards | 1,000 → 1,000 Points |
どちらも基本的に1:1でIHG One Rewardsへ移行できます。
ただし、Chase Ultimate RewardsやBilt Rewardsは航空会社を含む複数のプログラムへ移行できるため、IHGへ事前に大量移行するよりも、
Reward Nightを検索 → 必要Pointsを確認 → 不足分だけ移行
という使い方のほうが柔軟性を残せます。
IHG One Rewards Pointsの使い方
IHG Pointsの代表的な使い方は、
Reward Nights
です。
IHGではホテルごとに固定された従来型のAward Chartではなく、宿泊日に応じて必要ポイント数が変動する仕組みを採用しています。
そのため、同じホテルでも日程によって必要Pointsが異なる場合があります。
また、全額をPointsで支払わず、
Points & Cash
を利用することもできます。
Fourth Reward Night Free
米国発行の対象IHGクレジットカードには、日本のIHGユーザーから見ても非常に特徴的な特典があります。
それが、
Fourth Reward Night Free
です。
対象カードを保有している場合、IHG Pointsを使った4泊以上の連続Reward Nightで、4泊目に必要なPointsが0になります。
たとえば1泊30,000 Pointsの場合:
| 宿泊 | 通常 | 対象カード保有 |
|---|---|---|
| 1泊目 | 30,000 | 30,000 |
| 2泊目 | 30,000 | 30,000 |
| 3泊目 | 30,000 | 30,000 |
| 4泊目 | 30,000 | 0 |
| 合計 | 120,000 | 90,000 Points |
4泊すべての必要ポイント数が同じなら、実質的に必要ポイントを25%削減できます。
対象となる米国カードには、
- IHG One Rewards Premier Credit Card
- IHG One Rewards Traveler Credit Card
- IHG One Rewards Premier Business Credit Card
などがあります。
日本発行カードの特典ではないため、日本在住者がIHGを利用する場合には「IHGには米国でこのようなクレジットカード特典も存在する」と理解しておくと、グローバルなIHGの仕組みが分かりやすくなります。
IHG One Rewards 米国クレジットカード
米国ではChaseからIHG One Rewardsの提携クレジットカードが発行されています。
| Credit Card | 主なIHG特典 |
|---|---|
| IHG One Rewards Premier Credit Card | Platinum Elite / Anniversary Free Night / Fourth Reward Night Free |
| IHG One Rewards Traveler Credit Card | Silver Elite / Fourth Reward Night Free |
| IHG One Rewards Premier Business Credit Card | Platinum Elite / Anniversary Free Night / Fourth Reward Night Free |
特にPremierとPremier Businessでは、カード保有だけでPlatinum Eliteを取得できます。
ただし、ここでも重要なのが、
クレジットカードでPlatinum Eliteを取得することと、40泊することは別
という点です。
カードでPlatinum Eliteになっても、40泊Milestone RewardsのAnnual Lounge Membershipが自動的に付くわけではありません。
IHGでは、
Elite Status
と
Qualifying Nights / Milestone Rewards
を分けて考える必要があります。
Anniversary Free Night
米国のIHG One Rewards Premier Credit CardとIHG One Rewards Premier Business Credit Cardでは、カード更新時にAnniversary Free Nightを獲得できます。
基本となる上限は、
40,000 IHG Points
です。
さらに、40,000 Pointsを超えるホテルでは、自分のIHG Pointsを追加して利用できます。
たとえば必要ポイントが55,000 Pointsなら、
40K Anniversary Free Night + 15,000 IHG Points
という形で利用できます。
固定40K以下のホテルだけに限定されないため、より必要ポイント数の高いホテルにも使いやすい仕組みです。
InterContinental Ambassador
InterContinentalをよく利用する場合は、IHG One Rewardsとは別に、
InterContinental Ambassador
という有料会員制度があります。
代表的な特典には、
- 客室アップグレード
- 16:00 Late Check-Out
- Complimentary Weekend Night
- InterContinentalでの追加特典
などがあります。
つまりInterContinentalを利用する場合、
IHG Elite Status + Milestone Rewards + InterContinental Ambassador
という複数の仕組みを組み合わせることができます。
IHG One RewardsのDiamond Eliteとは別制度なので、InterContinental宿泊が多い場合は分けて考えると分かりやすくなります。
IHG One Rewardsのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 世界6,000軒以上のホテル | Reward Nightは変動制 |
| 幅広い価格帯のブランド | Diamondでもラウンジが自動付帯しない |
| 40泊でAnnual Lounge Membershipを選択可能 | ラウンジ取得には実宿泊数が重要 |
| Confirmable Suite Upgradeがある | Elite StatusとMilestoneが別制度 |
| Diamondでは無料朝食を選択可能 | Pointsの価値が一定ではない |
| Milestone Rewardsが20泊から始まる | 特典によってブランド・ホテル除外あり |
| 米国では強力なIHGカードが存在 | 日本では直接転送できるポイントが少ない |
IHG One Rewardsはどんな人に向いている?
IHG系列ホテルを頻繁に利用する人
InterContinentalやHotel Indigoのような上位ブランドから、Holiday Inn、Holiday Inn Expressまで幅広く利用できるため、異なる旅行スタイルでも宿泊実績をIHGへ集約できます。
年間40泊を狙える人
IHG One Rewardsでは40泊が非常に重要なラインです。
Platinum Eliteに到達するだけでなく、40泊Milestoneで2つの特典を選択でき、その中にはAnnual Lounge Membershipも含まれます。
ホテルラウンジを重視する人
IHGのラウンジ戦略は比較的明確です。
40 Qualifying Nights
↓
Annual Lounge Membershipを選択
Diamond Eliteそのものではなく、Milestone Rewardsを狙うことがポイントです。
InterContinentalをよく利用する人
InterContinental Ambassadorを組み合わせることで、通常のIHG One Rewardsとは別の特典も利用できます。
IHG One Rewards 攻略
IHGでは「最上位ステータスを取る」ことだけを目標にするより、欲しい特典から逆算したほうが分かりやすくなります。
Platinum Eliteを目指す
→ 年間40泊 / 60,000対象ポイント
無料朝食を重視する
→ Diamond Elite
Club Loungeを利用したい
→ 年間40泊
→ Annual Lounge Membershipを選択
スイートを事前に確定したい
→ Milestone Rewards
→ Confirmable Suite Upgradeを選択
InterContinentalを頻繁に利用する
→ InterContinental Ambassadorも検討
IHG One Rewardsでは、
Elite Status + Points + Milestone Rewards
を別々に理解することが、効率よく使うための基本になります。
まとめ
IHG One Rewardsは、単純にClubからDiamond Eliteまでステータスを上げていくだけのホテルプログラムではありません。
特に重要なのが、
Elite Status
と
Milestone Rewards
が別の仕組みになっていることです。
Diamond Eliteでは無料朝食などの上位特典を利用できますが、Annual Lounge MembershipはDiamond Eliteに自動付帯するわけではありません。
ラウンジを目的にするなら、
40泊 → Annual Lounge Membership
が重要なラインになります。
一方、InterContinentalを頻繁に利用する場合はInterContinental Ambassadorを組み合わせることもできます。
日本ではAmerican Express Membership RewardsからIHGへ直接ポイントを移行できないため、Marriott BonvoyやHilton Honorsとはポイントの貯め方も異なります。
IHG One Rewardsを使ううえで覚えておきたい数字を3つに絞るなら、
40泊 → Platinum Elite + 40泊Milestone
70泊 → Diamond Elite + 70泊Milestone
20泊 → Milestone Rewards開始
この3つです。
IHGでは「どのステータスを持っているか」だけではなく、年間何泊して、どのMilestone Rewardを選ぶかまで考えることで、プログラムをより効率的に活用できます。




