
**Bilt Obsidian Card(ビルト・オブシディアン・カード)とChase Sapphire Preferred Card(チェイス・サファイア・プリファード・カード)**は、どちらも米国の中価格帯に位置するポイント系クレジットカードですが、ポイントの貯め方は大きく異なります。
Bilt Obsidianは、家賃・住宅ローンなどのHousing Rewards、DiningまたはGroceryの3X、Bilt Rewardsの移行パートナーが特徴。一方、Chase Sapphire Preferredは、Dining、Gas、Online Grocery、Travelなど複数カテゴリーでポイントを貯められるUltimate Rewardsの定番カードです。
特に大きな違いは、BiltのHousing Rewardsを活用できるか、そしてJAL・Atmos Rewards・World of Hyattなどのポイント移行先をどの程度重視するかです。
👉 Chase Sapphire Preferred Card 完全ガイド
⭐ Bilt Obsidian vs Chase Sapphire Preferred 完全比較
| 比較項目 | Bilt Obsidian Card | Chase Sapphire Preferred Card |
|---|---|---|
| 年会費 | US$95 | US$95 |
| ポイント | Bilt Rewards | Chase Ultimate Rewards |
| 通常利用 | 1X | 1X |
| Dining | 3X(選択時) | 3X |
| Grocery | 3X(選択時・年間US$25,000まで) | 3X Online Grocery |
| Gas / EV Charging | 1X | 3X |
| Travel | 2X | 2X |
| 旅行予約サイト | Bilt Travel:Hotels 4X / Flights 3X | Chase Travel:5X |
| Housing Payments | 最大1.25X | — |
| 年間Hotel Credit | 旧制度:US$100 Bilt Travel Hotel Credit/2027年新制度:年間US$100 Bilt Cash | US$100 Chase Travel Hotel Credit |
| Global Entry / TSA PreCheck / NEXUS | — | あり |
| 空港ラウンジ | — | — |
| 海外取引手数料 | なし | なし |
Biltの新制度は2027年1月1日以降にカードオファーを承諾する新規会員に適用されます。既存会員は原則として2027年最初のカードアカウント記念日に移行しますが、条件に従って旧制度を維持することもできます。
💳 Housing Rewards+3X選択制 vs 幅広いボーナスカテゴリー
Bilt Obsidianの最大の特徴は、通常のクレジットカード利用だけでなく、家賃や住宅ローンなどのHousing Paymentsもポイント獲得に組み込めることです。
さらに、DiningまたはGroceryのどちらか一方を選び、対象となる支出で3X Bilt Pointsを獲得できます。
Obsidian:Housing Rewards+3Xカテゴリー
Housing-only Rewardsでは、対象となるHousing Paymentsで最大1.25X Bilt Pointsを獲得できます。
ただし、実際の倍率は同じBilling Cycle内のEveryday SpendとHousing Paymentの比率によって決まります。
通常のカード利用では、DiningまたはGroceryのどちらか一方を3Xカテゴリーとして選択します。
Diningには同様の年間利用額上限はありませんが、Groceryを選択した場合、3Xが適用されるのは年間US$25,000までです。
そのためObsidianの基本構造は、次のようになります。
Housing Rewards+選択した3X Food Category+Travel
CSP:複数のボーナスカテゴリー
Chase Sapphire Preferredは、Dining、Gas/EV Charging、Online Grocery、対象Vacation Homes、Streaming Servicesなど、複数のカテゴリーをカバーしています。
Obsidianと異なり、DiningとGroceryのどちらか一方を選択する必要はありません。
支出が複数のカテゴリーに分散している場合、CSPのほうが使いやすいことがあります。
一方、住居費が大きく、特定のDiningまたはGroceryカテゴリーに支出が集中している場合は、Obsidianの仕組みが適しています。
💰 Hotel Creditと年間特典
この2枚は従来どちらもHotel Creditを提供していましたが、Bilt Obsidianの年間特典は2027年新制度で変更されます。
Bilt Obsidian:Hotel CreditからBilt Cashへ
従来のBilt Obsidianには、年間US$100 Bilt Travel Hotel Creditが付帯しています。
この特典は上半期と下半期にUS$50ずつ分けて提供され、Bilt Travel経由で対象ホテルを最低2泊予約する必要があります。
そのため、各期間に対象となるホテル宿泊がなければ、額面をすべて利用できるとは限りません。
しかし、2026年10月27日に発表された新制度では、この特典が変更されます。
2027年新制度:年間US$100 Bilt Cash
新制度では独立したHotel Creditがなくなり、Bilt Cashとして付与されます。
Bilt Cashはホテル予約だけでなく、Biltが指定するその他の対象用途にも利用できます。
ただし、利用方法ごとに上限や条件が設定されており、自由に使える現金と同じものではありません。
既存会員は2027年最初のカードアカウント記念日まで原則として従来の福利を維持できます。
期限内にオプトアウトした場合、条件に従って旧制度のHotel Creditを継続することもできます。
Bilt Cashの有効期限
2026年10月27日から、Bilt Cashの有効期限は獲得月の12か月後の月末までとなりました。
従来の年末失効と繰越上限は廃止されています。
例えば、2026年10月に獲得したBilt Cashは、2027年10月31日まで利用できます。
この新しい期限は、すでに獲得済みで有効なBilt Cashにも適用されます。
Chase Sapphire Preferred:Chase Travel Hotel Credit
Chase Sapphire Preferredでは、年間US$100 Chase Travel Hotel Creditを利用できます。
この特典はAccount Anniversary Yearを基準としており、Chase Travel経由で対象ホテルを予約する仕組みです。
Obsidianの従来のHotel Creditとは異なり、半年ごとの2期間に分割されていません。
また、CSPには対象となるGlobal Entry、TSA PreCheck、NEXUSの申請料金をカバーする特典もあります。
2027年新制度を前提とすると、両カードの違いは次のようになります。
Obsidian:年間US$100 Bilt Cashを複数の指定用途に利用
CSP:Account Anniversary Year単位のChase Travel Hotel Credit
ただし、Obsidianで旧制度を維持する会員の場合は、従来どおり2種類のHotel Creditの利用条件を比較する必要があります。
✈️ Travel Rewardsの違い
両カードとも対象となるTravel利用で2Xを獲得できますが、自社の旅行予約サービスを利用した場合のポイント倍率が異なります。
Bilt Obsidianでは、Bilt Travel経由の対象HotelsとFlightsで高い倍率を獲得できます。
Chase Sapphire Preferredでは、Chase Travel経由の対象予約でボーナスポイントを獲得できます。
両カードともプレミアム空港ラウンジ特典を中心に設計されたカードではありません。
そのため、ラウンジアクセスよりも、旅行予約時の還元倍率、年間特典、旅行保険、ポイント移行先の違いが重要です。
CSPは旅行関連のプロテクションや、対象となるGlobal Entry/TSA PreCheck/NEXUS特典を備えています。
一方、Obsidianの特徴はBilt TravelとHousing Rewardsを同じBilt Rewardsの仕組みで活用できることです。
🔄 Bilt Rewards vs Chase Ultimate Rewards
両カードは、航空会社やホテルへ移行できるポイントを獲得できます。
Air Canada Aeroplan、Flying Blue、British Airways、United MileagePlus、Virgin Atlantic、Marriott Bonvoy、IHG One Rewards、World of Hyattなど、両プログラムには共通する移行先があります。
重要なのは、両者で異なる移行先とカードの組み合わせです。
Bilt:Atmos Rewards+JAL+Hyatt
Bilt Rewardsの特徴は、JAL Mileage BankとAtmos Rewardsへ直接ポイントを移行できることです。
JAL Mileage BankではJAL便や関連するoneworld特典航空券を狙うことができます。
Atmos RewardsではAlaska Airlines、Hawaiian Airlines、その他提携航空会社の特典航空券に利用できます。
World of HyattもBilt Rewardsの重要なホテル移行先であり、Bilt Pointsを1:1で移行できます。
そのため、JALマイル、Atmos Rewards、Hyatt Pointsを重視する場合、Bilt Rewardsには特徴的な利点があります。
Chase:Ultimate Rewardsのカードエコシステム
Chase Ultimate Rewardsの強みは、Sapphire Preferredだけでなく、Freedom、Sapphire、Ink Businessシリーズなどを組み合わせられることです。
複数の対象カードを利用して異なるカテゴリーからポイントを貯め、Ultimate Rewardsをまとめて活用する戦略が可能です。
両プログラムの特徴は次のとおりです。
Bilt Rewards:Housing+Atmos Rewards+JAL+Hyatt
Ultimate Rewards:Freedom/Sapphire/Ink+United+幅広い航空・ホテルプログラム
すでにChaseカードを複数利用している場合、CSPはUltimate Rewards全体のポイント戦略を構成するカードになります。
⚠️ Housing RewardsとWorld of Hyattの移行比率に注意
両カードを比較する際は、Housing Rewardsの適用条件とWorld of Hyattへのポイント移行比率を確認する必要があります。
Housing Rewards:2027年からの変更点
Bilt ObsidianではHousing-only Rewardsを利用することで、対象となる家賃や住宅ローンの支払いで最大1.25X Bilt Pointsを獲得できます。
ただし、最高倍率は自動的に適用されるわけではありません。
各Billing Cycleの通常利用額とHousing Paymentの比率によって、実際の倍率が決まります。
2027年1月1日以降にカードオファーを承諾する新規会員は、Housing-only Rewardsが基本の還元方式となります。
新規会員は従来のFlexible Bilt Cashによる4% Bilt Cash還元を選択できません。
一方、2027年以前にカードを開設した既存会員は、2027年最初のカードアカウント記念日前にオプトアウトすることで、条件に従ってFlexible Bilt Cashを継続できます。
ただし、旧制度を維持するとFlexible Bilt CashとHousing-only Rewardsを自由に切り替えることはできなくなります。
World of Hyattへのポイント移行
World of Hyattへのポイント移行は、両プログラムを比較するうえで重要です。
Bilt RewardsではBilt Pointsを1:1でWorld of Hyattへ移行できます。
一方、Chase Sapphire Preferredでは2026年に移行ルールが変更されました。
2026年6月15日より前にCSPを開設した既存会員には移行期間が設けられ、2026年9月30日まで従来の1:1が維持されました。
新しい条件では、CSPからWorld of Hyattへの移行比率は4:3です。
1,000 Ultimate Rewards Points → 750 World of Hyatt Points
したがって、World of Hyattへのポイント移行を重視する場合、ポイント獲得倍率だけでなく、最終的に受け取れるHyatt Pointsまで比較することが重要です。
👤 利用スタイルで見る2枚の違い
家賃・住宅ローンが大きい場合
毎月まとまったHousing Paymentsがある場合、Bilt ObsidianのHousing RewardsはCSPにはない特徴です。
通常利用額との比率によって最大1.25Xを狙うことができ、住居費からBilt Pointsを獲得する機会が生まれます。
ただし、新制度と旧制度ではFlexible Bilt Cashの利用可否が異なります。
複数のボーナスカテゴリーを利用する場合
Dining、Gas、Online Grocery、Streaming、Travelなど複数カテゴリーに支出が分散している場合、Chase Sapphire Preferredが適しています。
ObsidianのようにDiningとGroceryのどちらかを選択する必要がないことが特徴です。
JAL・Atmos Rewards・Hyattを重視する場合
JAL Mileage Bank、Atmos Rewards、World of Hyattへのポイント移行を重視するなら、Bilt Rewardsの独自性があります。
特に日本の利用者にとって、JAL Mileage Bankへ直接ポイントを移行できる点は重要です。
複数のChaseカードを利用している場合
すでにFreedomやInk Businessなどを利用している場合、CSPをUltimate Rewardsのポイント戦略に組み込むことができます。
さまざまな支出カテゴリーからポイントを貯められるため、1枚だけではなく複数カードの組み合わせで評価する意味があります。
🏁 Bilt Obsidian vs Chase Sapphire Preferred まとめ
Bilt ObsidianとChase Sapphire Preferredの最大の違いは、Housing Rewardsを中心としたBilt独自の仕組みと、複数のボーナスカテゴリーを持つUltimate Rewardsのカードエコシステムです。
Obsidianは家賃・住宅ローン、DiningまたはGroceryの3X、Bilt Cash、JALやAtmos Rewardsへのポイント移行を組み合わせたカードです。
2027年新制度では年間Hotel CreditがUS$100 Bilt Cashに変更され、新規会員はFlexible Bilt Cashを利用できなくなります。
一方、CSPはDining、Gas、Online Grocery、Travelなどの複数カテゴリーと、Freedom・Sapphire・Inkを組み合わせたUltimate Rewards戦略に特徴があります。
住居費とBilt独自の移行パートナーを重視する場合はObsidian、幅広い日常支出とChaseの複数カード戦略を重視する場合はCSPが適しています。











